大村 剛 陶展

2005/1/15(土)−23(日) [会期中無休]

H.worksの個展は、大村剛さんから始まることとなりました。

新年早々、岐阜県多治見の、大村さんの工房にお邪魔してまいりました。
年明けには、今回の個展の器がほぼ焼き上がっていると伺ったので、
故郷に帰らず工房に居るという大村さんを訪ねました。
工房の戸を開けて、最初に目に飛びこんで来たのは、
今回の新作、銀彩の器でした。目の前まで行き、手に取り思わず、
「かっこい
・・・」の一言がもれていました。
絢爛な銀彩ではありませんが、地の黒に銀は馴染み、落ち着いた色となって、
大村さん独特のフォルムを、美しく浮かび上がらせて見せてくれていました。
展覧会では、黒、色絵、そして銀彩がどう並ぶのかが楽しみです。
今回の出来が納得のいく物なので、是非見ていただきたいと、
ご本人はおっしゃっています。 皆様、お待ち申し上げております!

「かっこい」銀彩です。
奥のもいいです!
手前の本は現在発売中の
「和楽」です。
大村さんが紹介されています。

大村さんは、[studio MAVO] という
レンタル工房で制作されています。
以前訪ねた時は一部屋だったのが、
今は二部屋を借り、
1つでは轆轤をひき、
もう1つの部屋で、仕上げや梱包を
しているようです。
今回は新しい部屋を
覗かせていただきました。
その部屋には、大村さんの感覚を
揺さぶり、目を輝かせただろう
古い品々(雑貨)が、
大村さんの器と違和感なく、
一緒に置かれています。
マンガも小説もCDも、
あちらこちらに無造作にあります。
大村さんの秘密基地
(けして秘密にはしていないけれど)
といったところでしょうか。
器と共に、隣の物も気になり、
どこからじっくり見ていこうか、
最初は目線が定まりませんでした。

(中央上)窯から出して、ズラリ並ぶ器。
(中央下)用途は展示をご覧下さい。
(上)色絵も様々。楽しく使えそうです。

大村 剛 おおむらたけし

1977年 福岡県生まれ

1997〜98年
       岩田圭介氏、岩田美智子さんに師事

2000年 岐阜県立多治見工業高等学校
       陶磁科学芸術科 卒業

現在、多治見のレンタル工房[studio MAVO] にて作陶

大村さんと、同じ工房の黒畑日佐代さん。
いつも穏やかで、優しい大村さん。
笑顔がとてもいい!
ですが、一度焼き物の話を始めると、
表情はがらりと変わります。
真直ぐな大村さんの姿勢を感じます。


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